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家族支援について~力動的視点から考える~ 福岡県の精神科訪問看護 今週の事例検討会

 

福岡のセノーテ訪問看護ステーションの管理者、入江です。

 

以前、「家族支援」に関してお話させて頂きました。

今回の事例検討においても家族に関するアプローチの方法。

または、家族の抱えている悩みや病気を抱え持つ病者と今後どのような生活を望むのかなど「家族」を中心にした話題となりました。

 

 

家族看護に関する研究は数多くされ、私も家族看護には興味や関心があり、修士課程での研究テーマに挙げました。

文献検討で参考にした研究論文では地域在宅で患者を支える家族をテーマにしたものが多かったことを記憶しています。

病者が症状により、突発的に理解し難い言動や行動に転じた際、家族自体の困惑、動揺、不安、対応困難感は計り知れず、家族自身も危機的状況の心理状態に陥ることになり、家族への危機介入も重要となります。

 

 

 

 

事例の家族は、利用者への対応が過干渉気味になっている状況、あるいは時として、無力感から対応を放棄する状況、医療者への依存など様々な心境が見受けられるケースでした。

利用者はこのような家族を目の当たりにし、より一層不安や混乱が助長されており家族機能が破綻している状況です。

検討の中では、レスパイトしながら利用者を支援することと共に家族が抱え持つ苦悩を知り、緩和していくため家族自身の生育歴からひも解き、利用者に対しての現在の関わりが何故そのようになっているのかを掘り下げていく。

例えば、家族自身、幼少期に厳しい躾をされ、したいことができず自己表現ができない自分であった。
周囲と馴染めず何をやっても自信がない、ダメな自分・・・・。そのような自分と子供である利用者の状況を投影させているのではないか。

そうであれば自己と他者の区別化を図る事、そのためにはまず家族の情緒的支援を十分にしていくことが最優先となります。

 

 

 

今回、家族との関わりを十分に持つ時間を保証し、
労をねぎらいながら家族の心理状態をアセスメントし、
家族自身エンパワメントしていくことの重要性を踏まえ支援していくことをスタッフ一同で話し合いました。

 

 

Fusion株式会社 セノーテ訪問看護ステーション
精神看護専門看護師
管理者 入江正光

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