五感をつかってみよう!~最終回 触覚編~
こんにちは。
五感を使ってみようシリーズ、いよいよ最終回となりました。
五感とは、視覚(見る)、聴覚(聴く)、嗅覚(嗅ぐ)、味覚(味わう)、触覚(皮膚で感じる)の5つの感覚のことです。「五感を刺激する」ことは脳の疲労回復によいといわれており、「五感を癒す」とリラックス、ストレス軽減、集中力向上など心身の健康を促進することができます。
ここで復習ですが、脳の疲労とはどのようなことでしょうか。
脳疲労の状態になると以下のような症状が現れます。
- ぼんやりとすることが増える
- ぐっすり眠れた感じがしない
- 食事を楽しめない おいしくない
- 理由もなくいらいらする
- 集中できない
- 記憶力が低下する
- 聴覚が過敏になる
- ネガティブな考えがぐるぐると頭の中を回り続ける
触覚は、ストレスや過度な刺激によって敏感になったり鈍感になったりすることがあります。
触覚が疲れていると、普段は気にならない触覚刺激に対して不快感やストレスを感じやすくなります(触覚過敏)。
例えば、風邪や水の刺激が強く感じたり、衣類のタグや素材がちくちくして耐えられないなどです。逆に触覚が鈍くなり、感覚が弱まり適切な反応ができなくなります(触覚鈍麻)。例えば、手足の感覚がぼんやりしたり、しびれを感じます。また、触れられても気づかないことがありコミュニケーションの障害になることがあります。
さらに、触覚の疲れは自律神経にも影響を及ぼすといわれ心身の不調を引き起こすことがあります。
今回はこのような触覚の疲れを癒す方法をいくつか紹介いたします。
- 優しく触れるマッサージやタッチケア(強すぎる刺激は避けましょう)
*触覚を優しく刺激するとストレスを軽減してくれる幸せホルモン(オキシトシン)の分泌が促進されます。 - 温かい湯船につかりお湯の肌触りを感じる。目を閉じてお湯が触れている感覚に浸るだけです。
*お風呂は、五感が開きやすい最高のスポットです。 - 肌触りの良い衣類やブランケットを使う(人それぞれ好みがあるので実際に触れて選んでみてください)
不安な時に、人から背中をさすられて、頭をなでられて、手を握られてほっとした経験ってありますよね。不安を感じると自分で顔や腕などを無意識に触っていることもあります。
触覚は、五感で最も「確かな安心」を感じられる感覚です。
5回にわたり五感を意識的に癒す方法をお伝えしてきました。五感を癒すことは、ストレス軽減・リラックス・集中力向上・睡眠の質向上・幸福感アップなど心身によい影響を与えます。日常生活に取り入れ、これらを継続することで健康的な生活を送ることが期待できます♪
セノーテ訪問看護 山口・防府ステーション
大塚