福岡のセノーテ訪問看護ステーションの管理者、入江です。
当ステーションのHPブログにて今後、事例検討の様子をあるテーマに絞ってお伝えしていきたいと思います。
事例の詳細はお伝えできませんのでご了承ください。
第一回目のテーマはズバリ“連携”についてです。
利用者さんの急変や自傷行為、その他何らかの特別な対処をしなくてはならない場面に遭遇したとき…
これが精神科病院内であれば頓服薬や注射、いざという時の隔離や拘束などといった物理的な治療が可能です。
しかしながら、これが地域での出来事となるとどうでしょう?
契約に基づいてケアを行う我々のような立場では、強制的な治療は困難であることはもちろん、判断はその場に居合せたスタッフに委ねられます。
今回の事例では、希死念慮が強く切迫した状態における“連携”です。
一人の利用者を支える関係者は、かかりつけ医だけでなく、我々のような地域の看護師や保健師、ソーシャルワーカー、場合に応じては警察官等…
そのケースによって利用者を取り巻く人は変化していきます。
今回の事例検討では訪問スタッフが一人で判断したり抱え込むのではなく、その方面でのプロに即座に連絡相談するということ。ここまではよくある話ですが、不測の事態に慌てなくてもいいように、社会関連図の別紙を作成し、各連絡先だけでなくその事態毎の取るべき行動をフローチャート式にしてスタッフ間で共有していこうという結論に至りました。
さいごに、、、
連携(れんけい)とは・・・
コトバンクによると、「互いに連絡をとり協力して物事を行うこと。」
とあります。
連携の定義は 連絡=連携ではないということです。
社会関連図をバージョンアップして満足するだけでなく、日頃より関係機関との“連携”が、地域看護にとってもの凄く重要だということを改めて思い知らされました。
Fusion株式会社 セノーテ訪問看護ステーション
精神看護専門看護師
管理者 入江正光