こんにちは。今年は診療報酬の改定があり、それに伴う医療、福祉サービス事業の運営状況の変動などサービス提供者側にとっては激動の1年となりました。
しかし、変わりゆく社会情勢の中でも利用者様を中心とした地域在宅医療は待ってはくれません。
最新の学術的知見を活かし最善のケアを提供する、そして最大限の利益を利用者様•ご家族様にもたらすことに注力していくことは私たちの責務であることに変わりません。
この1年、支えてくれたチームの仲間や家族の存在、そして何より利用者様•ご家族様からのひとつひとつの温かいお声掛けが大きな励みとなり、つつがなく運営できたと心から感じています。
訪問看護の仕事を始める前の病院勤務では、一般科、精神科ともに急性期症状を抱える患者様のケアに携わっていました。
当時を振り返えると、苦痛など窮状を訴える患者様に対し、とにかく懸命にこたえる医療者でなくてはならない、急性期症状をとにかく和らげなければという視点にとらわれていました。焦りがあり余裕のない立ち回りだったこと、経験不足による視野の狭さが今以上にあったことは否めませんが、心を通わせる時間より病気と向き合う時間が圧倒していたように記憶しています。
訪問看護は、利用者様の意思を尊重し、対等での関りを通し夢に向かって伴走します。
ご自宅にお伺いすると「いらっしゃい、待っとったよ!」「寒かったろ?早よ入りんしゃい」と迎え入れてくれ、帰り際には「ありがとうね!また話しに来てね」「気をつけて頑張るんよ」とお声かけいただけます。
利用者様•ご家族様から頂いた多くのお気遣いや、お礼の言葉、励ましをチームで話しあいます。
温かく迎え入れ、笑顔を頂くことがエネルギーとなり、歩を進めていける大きな原動力になっていることへの感謝を常に忘れず来年もチーム一丸となって頑張ります。
今年も、本当にありがとうございました。
セノーテ訪問看護福岡東ステーション
入江 正光