怒りのコントロールについて少し説明していきましょう。怒りは、瞬間湯沸かし器のように瞬時に発生する感情です。その一瞬のうちに、一次感情(悲しい、寂しい、がっかり、心配など)から二次感情(怒り)に移行するわけです。残念ながら、怒りの感情をなくすことは不可能です。むしろ、なくすことで(無理やり気持ちを押し殺す。気持ちをごまかすなど)大きな被害を招きます。なくすことのできない感情なら、できるだけ被害を少なくする方が自分自身や周りにとって不利益は少ないはずです。
今回は、訪問看護で実際にや助言した感情コントロールを紹介していきます。
1 距離をとる。(第一選択)
・怒りの原因から、できるだけ遠くに離れる(可能なら対象がみえなくなるほど遠くに移動する)不可能なら、できるだけ距離をとる。
2 行動化する前に(怒りが頂点に達する前に)思考を変える。
・自分が好きな芸能人や動物、赤ちゃんなど癒される画像や動画をみてみる(楽しかったり癒されるなら何でもかまいません)
・しりとりやナンバープレートの数字を足したり引いたりなど計算してみる(ちょっと考えてしまうものなら何でもかまいません)
・壁のシミや模様を何かに似ていると想像したり、数えてみる。
3 メモする(紙や携帯に)
・怒りの原因をメモし、10点満点で数値化する。
※かなり怒っていると思っていても、数値化すると思っているほど怒っていないことがある。
・メモすることで、自分が何に対して怒りやすいのかわかる。わかれば、それを避けるようにつとめる。
以上、簡単に3つ紹介いたしました。その他にもたくさんの感情コントロールがあります。前にも言いましたが、感情のコントロールは即効性があるわけではありません。訪問を通して毎回、一緒に振り返り助言をもらいながら修正をしていく作業となります。皆さんの生活のなかで喜怒哀楽いろいろな感情があると思います。感情に振り回されてお辛い方もいると思います。セノーテ訪問看護では、いろいろなスキルをもった看護師がいます。諦めるまえに相談してみませんか?
セノーテ訪問看護那覇沖縄エリア中部ステーション
精神科認定看護師
アンガーマネジメントファシリテーター取得
渡慶次 保