第37回日本看護福祉学会学術大会に、「こころ、いのち、こども、それぞれのま」、障がい者支援の立場のテーマでシンポジストとして参加してきました。
今回のメインテーマはコロナ渦で変化した「ま」変わらない「ま」対人援助の専門職として大切している「ま」について5名のシンポジストと語り合い、いろいろな学びがあったので書かせていただかいます。
私は地域で精神障がい者の方を支援しています。その中で私が大切にしている「ま」についてですが、最初は生活をしているハード面の間「空間の間」、あえて居場所の余裕と言わせてもらいます。次は、時間の余裕。最後の間は、「ま~ま~」という心の余裕です。この3つを私は大切にして地域支援を実践しています。
障がいのある方が地域の中で普通に生活をしたいと思う気持ちだったり、病院から退院をしたいと思う気持ちは当然のことだと思います。しかし、一人で生活することに不安を感じて諦めている方もおられます。私たち支援者の手助けが少しあれば、地域で生活することができます。エビデンスに基づいて対応することと、利用者さんに寄り添うことで、残遺症状などのいろいろ症状がありながらも、私たち支援者の関わりで入院せずに生活を続けていく方も多くおられます。私たち支援者が余裕(ま)を持って支援をすることが重要だと思います。この余裕(ま)というのは時間の余裕だけではなくて、心の余裕やハード面の余裕もあります。基本的に私はこの「ま」という言葉を、あえて余裕という言葉に置き換え支援する事が重要だと考えていいます。
セノーテ訪問看護ステーションでは、これからも精神科医療および精神科看護の発展を思い、それぞれの地域で積極的に地域講演や学会発表等を行っているので見かけた方は気軽に声をかけてください。
セノーテ訪問看護ステーション
矢野幸一