「精神疾患とともに身体的な疾患(高血圧や糖尿病など)もあるのですが、訪問看護を利用できますか」との相談をいただくことがあります。
精神疾患に身体疾患が合併した状態を精神科身体合併症と呼びます。
結論から言わせていただくと、私どもの訪問看護でサポートさせていただだくことは可能です。(ご利用者様のことを考え、身体的な側面が強い場合は他の機関を紹介させていただくこともあります)
生活スタイルの多様化や食の欧米化により、生活習慣病が増えてきていることや、高齢化に伴い元々精神疾患を持つ方が身体疾患を抱えるケースが増えてきているのも事実です。
「今まで高血圧と分かっていながら放置していたけども、訪問看護で定期的に血圧を測ってもらったり、高血圧が引き起こすかもしれない病気について話をしていたら、内科に通院するようになって血圧の薬を飲んだり、塩分も少し控えるように意識して、血圧が安定するようになった」などと話をしてくださる方もいらっしゃいました。
このように、定期的な訪問による観察や、ご利用者様の身体面での悩みや相談に耳を傾け、受診の必要性をお伝えしたり、日常生活で注意すべき点をアドバイスすることで、身体的な健康を取り戻すとともに、「この先体がどんどん悪くなりそうで不安だ」「どうにかしなきゃとは思っているけれど、一人ではどうしたら良いのか分からない」といった精神的な不安の軽減にも繋がるのではないかと考えています。
私は、病院勤務時代に看護師特定行為研修という研修を修了しており、様々な視点から利用者様の精神面のみでなく身体面においてもサポートできることを目指して日々の訪問をさせていただいております。
※看護師特定行為研修の趣旨:2025年(団塊の世代が75歳以上となり、高齢化が進展する)に向けて、さらなる在宅医療等の推進を図っていくために医師又は歯科医師の判断を待たずに手順書により、一定の診療の補助を行う看護師を養成、確保していく必要があり、今後の在宅医療等を支えていく看護師を計画的に養成していくことが、本制度創設の目的です。(厚生労働省HP特定行為研修制度の趣旨より一部抜粋)
セノーテ訪問看護那覇・沖縄エリア中部ステーション 東海林